農事組合法人
三次ピオーネ生産組合の概要
組合員数 20戸
設立日 1974年7月25日
土 地 780,658.73u
(畑474,250.49u)
(他306,408.24u)
栽培面積 35.62ha
出荷先 @広島中央卸売市場を中心とした市場への計画出荷
A敷地内の直売所
所在地 広島県三次市東酒屋町2044-1
組合長 敷本 忠洋

三次ピオーネ生産組合 30余年のあゆみ
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昭和49年 三次ピオーネ生産組合がうぶ声をあげました!
「きっとこの地に翠したたるぶどう園を・・・」

組合設立の経緯
三次市は米依存の農業構造からの脱却と経営規模の拡大をねらいとして、山林を活用した
自立経営農家育成のため県営農地開発事業基本計画を昭和46年に樹立した。
三次ピオーネ生産組合は、ぶどうづくりにより自立経営の確立を目指ししてこの事業に参加した
24戸により、1974年7月25日に設立され、現在20人の組合員によってぶどう協業経営に取り
組んでいます。当初、導入される主力品種は巨峰で計画されていましたが、広島県立果樹試験場
からより品質の高い品種として当時育成段階であった「ピオーネ」をすすめられた。新品種であり
栽培特性も解明されていないなか、賛否両論はあったものの、その将来性に着目し勇断を持って
この品種をしたことが今日の成功に結びついたものと思います。
組合員は全てのぶどう栽培を中心とする専業農家で、地縁的集団ではなく、真にぶどう栽培に
旺盛な意欲と情熱を持って「ピオーネ」栽培に取組み、現在では高い栽培技術と経営能力を得て
皆様に自信を持って、黒い真珠三次ピオーネをお届けしております。

立地条件
標高 約320m
気候 年平均気温13.5度。年間降水量1,516mm。
年間降雨日数129.7日
晩霜 5月2日・初霜11月24日
内陸部の盆地地形で気温の日格差が大きく、
ぶどうの着色には良い気候です。
土壌 花崗岩を母材としたレキを含む植壌土
水利 可愛川から揚水距離3.5km 揚程約200m
交通 三次市は広島市へ約70km
中国自動車道三次ICより2.5km

三次ピオーネが生まれる 三次の風土


 三次市は広島県の県東部、中国地方のほぼ中央に位置しています。
北に中国山地、南を世羅台地にはさまれた盆地にあり、市街地の標高は155m前後で、その北部は350m前後の山地、南側は200〜300mの丘陵地、南東部にはしない最高峰の岡田山(639m)がそびえています。周囲から馬洗川・西城川・可愛川(江の川)が盆地の中央で合流して日本海へ注いでいます。
気候は山陽側と山陰側の中間的な性格をもつ内陸型気候で、沿岸部に比べて夏は高温、冬は低温になりやすく、年平均気温は13度前後、年間降水量は約1600mm、積雪量は10〜20cm、多くても30cm程度で、根雪期間はありません。秋から早春の晴れた日、明け方から午前中にかけて川霧に覆われる日が多いのが三次の気候の特徴です。
 三次ピオーネ生産組合のぶどう園は市街地の南およそ
5km、眼下には三次盆地を見下ろす標高約320mの丘陵地に広がっています。
経営の特色
@ほ場責任分担制
 高度な技術を要するぶどう栽培においては、ほ場ごとさらには樹一本ごとの状態に即した適切な栽培管理が要求されます。これを徹底し高品質安定生産を図るために、1982年から新しい運営方法として、組合員それぞれが担当のほ場を持つほ場責任分担制を導入いたしました。
管理ほ場の成績と組合員各人の報酬を連動されることにより、個人の役割を明確にし、その責任において協業体に寄与するシステムを確立しております。


A計画的出荷に対応した生産
 出荷が始まる半年前から、市場との綿密な打合せのうえ出荷計画を作成し、計画の達成に全力を傾けています。
その結果、高品質かつ安定した出荷量を維持でき、小売店でも早期から安心して販促活動を行っていただくなど高い信頼の維持につながっております。


B全量検品による品質の統一
 皆様に安心してお買い求めいただける商品をお届けするため、
ほ場に隣接する選果場で収穫物全量の選果作業を行っております。
出荷時には全量を検査し、品質・規格の統一をはかり、自信をもって市場へ出荷しております。


C商品のブランド化
 初出荷を向かえた時点ではピオーネという品種は無名であったため市場の開拓は容易ではありませんでした。出荷開始当初から組合員全員が市場関係者、デパート、量販店、専門小売店へのPRを行い、調査訪問活動を展開いたしました。ピオーネ自体も消費者の志向にマッチしたこともあり、現在、県内では果物のギフト商材としては最高のブランド品として認知していただいております。